バイオミメティクス振動板スピーカー


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概要 OVERVIEW
オンキヨーサウンド株式会社が世界で初めて※1 開発に成功したバイオミメティクス(生体模倣)スピーカーが月刊stereoのムック「これならできる特選スピーカーユニット2021年版」」に特別付録として採用され市場導入を開始します。出版以降OEM販売を行う予定です。
新製品開発について:
わたしたちには常に「音楽を通じて人を幸せにしたい。」という想いがあります。だからこそ「曲に込められたアーティストの思いを伝えること。」を目指しています。そこには共感が生まれ、そして人の心が揺り動かされるからです。
今回、そんなオーディオコンポーネントを目指し、バイオミメティクスというひとつの手段で、徹底的にS/Nにこだわった高品位スピーカーユニットを開発しました。※1: 当社調べ
スピーカーユニットについて
今回開発したバイオミメティクススピーカーに採用した2つの要素技術を紹介します。
Ⅰ: バイオミメティクス振動板(特許出願中)※2 について
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特長
・5角形を回転させた独自の湾曲形状
・トンボ翅脈パターンの突起
効果1:振動板の共振を分散し、高域特性を改善しました。
高域共振のシミュレーション:
従来形状のユニットは共振が発生していますが、開発品は共振を分散できています。-
従来形状
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開発品
特性比較:
共振を分散することにより、高域特性のピークディップが改善されます。
従来形状では高域音圧特性に約20dBの偏差がありますが、開発品は10dB未満に抑えることができています。効果2:応答性の良い優れた過渡応答を実現
インパルス応答比較:
開発品は、振動のおさまりが早く、共振が抑えられていることがわかります。-
インパルス応答比較
Ⅱ: 低歪渦巻形状エッジ(意匠出願中※3)について
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エッジに渦巻構造を取り入れ、上下方向の形状を完全対称にしました。
効果:
歪を低減し不要音を減少させました。
一般的なスピーカーのエッジは非対称形状がほとんどで、振幅の際に動きを阻害し、歪や不要音を発生させる原因となっていました。
今回の開発品はエッジを渦巻き状にすることで、振幅の上下対称性を大きく改善し、さらに凹凸形状の切り替え部をスムーズにつなぐことで、振幅の直線性を改善しました。
その結果、低周波数域での歪を低減し、エッジから発生する不要音を減少させることができました。 -
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一般的なユニットのクリッペルKms対称性
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開発品のクリッペルKms対称性
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クリッペルKms対称性グラフについて:
左は一般的なユニット、右が開発品です。開発品はシンメトリーポイントの青線がコイル位置原点の軸上にほぼ重なっており、振幅の対称性がほぼ完全であると言えます。
※2: 2021年3月17日時点
※3: 2021年3月17日時点ムックについて
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媒体概要
・雑誌名:ONTOMO MOOK stereo編 「これならできる特選スピーカーユニット 2021年版 オンキヨー編」
・出版社:株式会社音楽之友社
・発売中※こちらのムックは、付録としてスピーカーユニットをつけ、それにまつわる技術解説や専門家のエンクロージャー作例紹介やアドバイス等を掲載する、自作スピーカーファンに人気の出版物です。
※ムックのご購入については音楽之友社にお問い合わせください。音楽之友社ホームページ: https://www.ongakunotomo.co.jp/
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関連リリース情報 -
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~OEMや自社ブランドヘッドホン製品に展開~
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